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頭の形と歯並びの関係性|赤ちゃんの寝る向きで歯並びが変わる?

頭の形と歯並びの関係性赤ちゃんの寝る向きで歯並びが変わる?

左右非対称や絶壁などにならないよう、赤ちゃんの頭の形を気にしておられるお父さん・お母さんは多いのではないでしょうか。寝かせる向きを変えたり、枕を変えたり、さまざまな工夫をしておられるかもしれません。
頭の形は、見た目の良し悪しだけでなく、もっと大切な問題とかかわりがあることをご存知でしたか。じつは、赤ちゃんの頭の形と、成長してからの歯並びには関係があるのです。今回は、頭の形が歯並びに影響するメカニズムと、頭の変形を防ぐためにお父さん・お母さんができることについてお話ししていきたいと思います。

頭の変形を引き起こす「向き癖」

頭の変形を引き起こす「向き癖」

生まれて間もない赤ちゃん、とくに月齢が6カ月以内の赤ちゃんは、頭蓋骨がまだとても柔らかい状態です。寝ている時間が長く、自分で寝返りを打つことも難しいため、長時間同じ体勢で頭を圧迫してしまう可能性が高いといえます。「向き癖」が引き起こす頭の変形には、おもに次のようなものがあります。

後頭部が平ら(いわゆる絶壁)

短頭症と呼ばれます。左右が広く前後が短い頭です。硬い寝床や枕に長時間仰向けに寝ていることで起こります。

狭くて長い

長頭症と呼ばれます。横向きにばかり寝かされていた子どもに現われやすく、寝返りを打てるようになっても、頭の形のせいで寝方が固定化されることもあります。

左右非対称

斜頭症と呼ばれます。首の筋肉がまだ発達しておらず、頭を自由に動かせないため、頭の同じところばかりが圧迫されて起こります。

頭の変形が引き起こす問題とは?

向き癖が引き起こす頭の変形については、成長とともに寝返りが打てるようになり、脳も大きくなれば、自然に治ってくるとも言われています。とはいえ、成長後も変形が残る場合もあるのが事実です。変形が残った場合、見た目の良し悪しや合う帽子がないといった問題にとどまらず、全身の健康にも影響を及ぼしかねないため、注意が必要です。

顔面の発育への影響

頭蓋骨がゆがんでいると、顔や首の筋肉の発育にも影響し、顔の左右の幅や奥行きが非対称になったり、目や耳の位置がアンバランスになるといったことも考えられます。

全身のバランスへの影響

頭蓋骨がゆがみ、頭の重心がずれると、身体の重心バランスをとるために無理な姿勢をとり続けることになります。首・背中・腰などの骨がゆがみやすいほか、筋肉や骨格の成長バランスが崩れ斜頸や側弯症を引き起こすことも考えられます。

頭の形と歯並びの関係とは?

頭の形と歯並びの関係とは?

頭と歯は少し離れているので、直接の関係がないように思えるかもしれません。しかし、頭から顔にかけての骨は、いくつかのピースがパズルのように組み合わさっており、ひとつがずれることで順番にずれていくため、全体のアンバランスが起こります。

飾り棚にたくさんの写真をディスプレイするときのことを想像してみてください。飾り棚の幅が、写真の幅の合計に見合うだけあれば、すべての写真をきれいに並べることができます。飾り棚が狭ければ、写真を重ねて置くか、何枚かはあきらめるかすることになるでしょう。

同じように、歯の大きさや数は初めから決まっているのですが、それがきれいに並ぶだけのあご骨の長さと形状があるかによって、歯並びの良し悪しが決まってきます。あご骨とそれを取り巻く頭部の骨が、十分に大きくまた対称に発育することが、キレイな歯並びの基礎になるのです。

歯並びが悪い場合には矯正治療が行われますが、矯正治療の中でも非対称を治すのは容易ではないとされています。とくに、あご骨の発育の非対称は、成長とともに顔面のアンバランスが大きくなるうえ、成長期を過ぎると矯正治療だけでは改善できず、骨を切るなどの外科処置を併用しなければ治らないこともあります。

お父さん・お母さんがしてあげられることとは?

赤ちゃんの頭の変形を防ぎ、骨格の健やかな発育を促すため、日常生活の中で心がけてあげるとよいポイントをまとめました。

赤ちゃんが寝ているとき

長時間同じ方向で寝ることにならないよう、時々向きを変えてあげましょう。特定の方向を向いて寝る癖がついているようなら、バスタオルを丸めて背中に当て、向きをコントロールしてあげるとよいでしょう。
眠っていない時間、赤ちゃんがベビーベッドからキッチンにいるママをずっと見ているような場合、定期的にベッドを反対向きにしてあげましょう。同様に、ベッドメリーなど赤ちゃんの興味のあるものの位置を定期的に変えて、同じ方向ばかりを向かないようにする方法も効果的です。

抱っこしているとき

赤ちゃんが起きているときはできるだけ抱っこすることで、頭が圧迫されない時間を作ることができます。頭とお尻をしっかりと保護し、正しい姿勢で抱っこしてあげましょう。また、同じ姿勢ばかりにならないよう、時々抱っこの向きも変えましょう。

まだまだ乳歯も生えていない時ではありますが、今この時期の習慣が将来の歯並びを左右します。単に見た目だけでなく、全身の健やかな発育にかかわっていることを念頭において、赤ちゃんの頭の形を整えてあげてくださいね。

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