お顔のバランスの基準

審美的要件や矯正歯科の基準と言っても、様々な基準があります。

一口に「美しい口元」「よいかみあわせ」といっても、一体どのような要素、基準で判断するのでしょう。個人それぞれの感覚的要素で判断しています。そのため、人それぞれ美しさの判断基準が違います。

審美的な治療や矯正歯科、医療の現場では、客観的な基準が存在し、それに基づいて検査→診断→治療計画→治療が行われています。

参考までに、その基準をご紹介しましょう。
あなたのお顔や歯と比べてみましょう。

GOLDEN PROPORTION ゴールデンプロポーション

美しい女性の顔

個々の歯、歯列、歯と顔のバランス、顔の様々なバランスの基準になっています。

レオナルド・ダ・ビンチらが様々な人の顔を計測し、人間の顔の理想的なバランス(比率)を分析したという究極のプロポーション。歯科だけでなく、医科においても、また建築、芸術、など、さまざまな分野で使用されています。

お顔を正面からみたときのバランスの基準

Facial Symmetry シンメトリー

シンメトリーな女性の顔

(1)両目の瞳孔を結んだ線とその瞳孔間の鼻の中央の位置から垂直に下あご方向に垂線を引いた線(正中線)と顔のバランスを見ていきます。

正中線は、お顔の中央にきているかどうか。
正中線を境に左右対称的なお顔をしているかどうかを判断します。正中線と上、下のあごの位置が大きくずれている場合、かみ合わせが、ずれていたり、あごの骨が、歪んでいたり、顎関節に問題がある可能性があります。正中線と上下歯の位置が左右にずれている場合、かみあわせがずれている可能性があります。

(2)唇のバランス:
唇の左右の口角(両脇)を結んだ線(口唇線)が、瞳孔線と平行であるかどうか判断します。通常平行となります。口唇線が傾斜している場合、かみ合わせのずれ、あごの骨格のずれ、口輪筋の不調和が考えられます。

説明する女性イラスト