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矯正歯科ブログ

ネット検索で出てくる クイック矯正って何?|矯正治療との違いについて

 

クイック矯正のリスク

過去のむし歯の治療によって、神経を抜いた歯がある場合、通常の矯正治療が受けられるのか気になりませんか?
神経を抜いた歯は、普通の歯と同じように動くのでしょうか。
矯正治療を受けるにあたり、神経を抜いた歯について注意すべき点などをまとめました。

クイック矯正、セラミック矯正とは

クイック矯正とは、セラミック矯正などと呼ばれ、いずれにしましても造語です。歯を削ってセラミック等の被せ物を装着し、歯並びを綺麗に見せる治療方法です。矯正という名前がつけられていますが、実際に歯を動かすわけではありません。したがって、ワイヤー等で歯を動かす矯正歯科ではなく、審美歯科での治療になります。
クイック矯正の最大のメリットは、治療期間の短さにあります。一般的な矯正は約2年~3年程度かかりますが、セラミック矯正の場合、2週間〜6カ月程度で歯並びを良く見せる事ができます。

クイック矯正、セラミック矯正の種類

このような矯正法には大きく分けて2種類の方法があります。

ラミネートベニア使用の場合

ラミネートベニアとは、前歯の表面を少し削り、薄いセラミックで作られた「シェル」と呼ばれる薄片を、特殊な接着剤で歯の表面に貼り付ける治療方法です。
歯を削る量が少ないので、少ない負担で行うことができ、ホワイトニングでは落とせない歯の変色にも対応できるので、歯を白くしたい場合などにも用いられます。
最短で2、3回の通院で治療完了となります。

クラウン使用の場合

クラウンとは、人工の歯のことで、一般的には「差し歯」や「被せ物」と呼ばれています。歯を小さく削り、そこにクラウンを被せる事によって歯並びを良く見せます。こちらは最短で3、4回の通院で治療完了となります。

クイック矯正のデメリット

クイック矯正は、歯並びを良く見せる為に、健康な歯を削る処置を行います。削ってしまった歯はもとには戻らないので、後悔しないように注意が必要です。場合によっては健康な歯の神経を抜いたり、健康な歯を抜歯するケースもあります。歯の神経を抜くと、神経周辺の細かい血管も無くなるので、栄養分が行き届かず、歯がもろくなってしまいます。また、根の部分が細菌感染を起こし、痛みや腫れが出る可能性もあります。歯の神経を抜くという事は、歯の健康寿命を短くするリスクがあるのです。
さらに、ラミネートベニアやクラウンは一生使えるものではありません。使い方によっては破損するトラブルが発生することもありますし、年齢と共に人工歯と天然歯の境目が目立つ事もあるので、定期的に作り直す必要があります。

矯正治療とは、

自分の歯を矯正装置を使って良好な歯並び、かみ合わせにする治療です。

俗にいうスピード矯正、こちらも造語なのですが、色々な方法を駆使してで通常より早く歯を動かす矯正治療です。世界的には加速矯正と言われています。
歯を支えている骨に外科的な処置をして、歯が動きやすい状態にする方法や、矯正用インプラントと呼ばれる装置を使用する方法などがあります。

加速骨造成矯正法

歯は一定の力を加え続けると、歯の根っこを支えている歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる骨を溶かしながら動いていきます。この歯槽骨に、小さなくぼみを付けて骨を補填する薬を埋め込むと、骨の代謝が活発になり、通常よりも歯が早く動くようになります。
例えば、従来の治療期間が2~3年である場合、個人差はありますが、約1年程度で治療が完了します。
日帰りの手術が必要ですが、治療を短期間で治療を終わらせたい方には、非常に優れた新しい治療法と言えるでしょう。また、歯槽骨に厚みが出るメリットもあるので、歯槽骨が薄いと診断された方にも有効です。
ただし、この治療方法は成長期のお子さんには適応外となります。

コルチコトミー、オステオトミー

コルチコトミーは、歯を支えている歯槽骨の表面にある固い部分を除去したり、刻みを入れる事により歯を早く動かす治療方法です。
オステオトミーは歯槽骨そのものを切って土台から歯を動かす治療方法です。コルチコトミーであまり効果が出ない場合や、より早く歯を動かしたい場合に行います。

矯正用インプラントアンカー併用矯正

矯正歯科専用のインプラントと呼ばれる装置を使用する治療方法です。歯ぐきに、ピアス状やプレート状のインプラントを埋め込み、それを固定源として歯を動かしていきます。
複数の歯をまとめて動かす事ができるので、治療期間が短縮出来ます。さらに、一般的な矯正治療では難しいとされる方向へ歯を動かす事が可能となりました。

「クイック矯正」と「スピード矯正」どちらがおすすめ?

「クイック矯正」と「スピード矯正」どちらがおすすめ?

クイック矯正は実際に歯を動かす事なく歯並びを良く見せる治療方法です。
矯正装置を付けるのにどうしても抵抗を感じる方や、とにかくどうしても短期間で美しい歯並びを手に入れたい方のニーズに合った治療方法と言えます。
しかし、場合によっては健康な歯を削り、抜歯や神経を抜く事もあります。歯の寿命を短くするリスクも伴うので、長い目で見て、多少時間がかかっても根本的に歯並びを綺麗に治したいと希望されるなら、スピード矯正をおすすめします。
ただし、スピード矯正は専門性が高く、治療を行う歯科医師には様々な知識と、高度な外科的技術が求められます。したがって、この治療ができる矯正歯科は限られており、一般的に広く普及していない治療方法であると言えます。

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