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歯列矯正では治らない歯並びの病気

歯列矯正では治らない歯並びの病気

顎変形症とはどのような症状かご存知でしょうか。この症例は単なる歯列矯正治療では治らないとされています。今回は症状と予防法を併せてご紹介します

顎変形症とは

顎変形症とは、極端な受け口(本来なら上顎の歯が下顎の歯に重なるように噛み合う噛み合わせが反対の形になっている)や、出っ歯などで、顎が大きくずれてしまい噛み合わせが非常に悪くなってしまっていることを指します。この状態は通常の矯正治療では治療が難しいとされています。歯列矯正というのは、顎の異常を改善するための治療ではないからです。

あくまでも歯列矯正は「歯並びを改善する」という目的のもと行われる治療法です。顎のずれを治すためのものではありません。このことから、極端な受け口や出っ歯は歯列矯正では治すことは難しいのです。こうした場合に構わず歯列矯正を行ってしまうと歯や歯ぐきに負担がかかってしまい、結果良くないことになってしまうことも少なくないのです。
この極端な受け口や出っ歯を治すためには、歯並びのみならず顎から治療をする必要があります。ですが、この治療法は日本で行っている歯科医院は極めて少なく、まだまだ理解も認知も少ない治療法とされています。とはいえ、こうした治療を行い改善されるとたくさんのメリットがあるのも事実です。

顎変形症の症状

顎変形症の症状として一番わかりやすいものが受け口、出っ歯という見た目の問題です。他にも噛み合わせに異常を感じることが多く、大きな口を開けることができない、開けた時にカキカキ音がする、痛いといった顎関節症の症状も現れてきます。そして顔が左右非対称に歪んでしまったり、口が閉じられないといったことも起きてしまいます。そして顎変形症で下顎が小さいと呼吸器官も狭くなってしまい、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなってしまいます。
また、顎変形症は見た感じでも通常の歯や顎の形と少し違いがあるので見た時にわかる場合もあります。自覚症状があったり、人から指摘されることがあった場合は、まずは歯科医院に相談してみましょう。近所の歯科医院では治療が困難な場合は、治療に効果的な別の歯科医院への紹介を受けることができます。

顎変形症の予防法

顎変形症の予防法

顎変形症の原因は一概に「これ」といったものが存在しないことが現状です。幼少期の指しゃぶり、成長期になんらかの力や問題が起こり、大人になってから顎変形症になってしまった等が考えられますが、はっきりとした原因は不明とされています。一番強い要因として考えられているのは「遺伝」だと言われています。ですが本質的な原因はわかっていないのです。

欧米人に比べると、日本人は比較的顎変形症が発症しやすいとされています。こういったことも原因のひとつと言えます。
遺伝はどうにもならないことですし、対処のしようがないことですが、指しゃぶりや外的な刺激から守ることは意識的に行動することでできます。

代表的な指しゃぶりは幼いころに見られる行動です。指しゃぶりは歯並びにも影響を与えるとされていますし、できる限り避けたほうがいいことです。指しゃぶりをしてしまう理由としては「自分の指を口に含むことによって安心感を得ることができるから」とされています。そのため、保護者の方は指しゃぶりの行動を否定、制御するのではなく、根本的なところから見直すことを重視してください。指しゃぶりをしていたら少しでも抱っこする、親子のふれあいを意識的に増やすといったことです。否定するのではなく、「安心感」を与えることを重視してください。

また手持ち無沙汰になり、手が空いてしまうと無意識のうちに指しゃぶりをしてしまう傾向にあるようです。おもちゃを手渡したり、意識が他に向くよう仕向けるようにしてみてください。
顎変形症の原因は指しゃぶりだとは一概には言えませんが、少しでも可能性のあることから対処を試してみるのも手ではないでしょうか。指しゃぶりは年齢があがるとともになくなっていくとは言われていますが、できることならすぐにでも止めさせられるようにしたいものです。

顎変形症の治療法

顎変形症の治療法は歯科によって様々です。歯科によって得意とする方法が異なるため、ご自分でも下調べをしたうえで治療を受けることをおすすめします。期間や費用もしっかりと訪ねてみてください。
自力では調べきれない、どこの医院が良いか判断できないという場合は、かかりつけの歯科医院や近所の歯科医院でまず相談してみましょう。状態を診てもらってから適切な治療を行える歯科医院を紹介してもらうという手があります。

まとめ

顎変形症は日本人に多いとされています。それは仕方のないことですが、近年歯や顎を鍛えるような固いものを口にする機会が減ってしまったのも原因のひとつではないでしょうか。昔に比べ生活の面では便利にはなりましたが、人間自身の機能はどんどん衰えていっています。まずはしっかりと日頃の生活を見直し、予防できる点は普段から予防を心がけるのも大切です。
顎変形症は見た目においても機能、症状においても面倒で苦痛のあるものです。歯科に相談し、治療ができるようであれば治療を受けることをおすすめします。歯は一生もの。顎変形症に悩まされることなく毎日を生きていきたいですよね。
顎変形症かも、何か変だな、と思ったら迷わず歯科にかかることを忘れないでください。そうしたことが改善の一歩になるのです。

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