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矯正歯科ブログ

乳歯が抜けない方へ矯正歯科をすすめる理由は?

先天性欠如とは?年齢を重ねるごとに矯正治療が難しくなる原因

親にとって、ご自分の子どもという存在は何にも替えることができないとても大切な存在です。そんな大事なご自分の子どもの乳歯がいつまで経っても抜けずにいたら心配になりますね。「周りのお友達はもう永久歯に生え変わっているのになんでうちの子だけ」「何か問題があるんじゃないか」と不安になるかもしれません。
自分が子どもの時は何もしなくても年頃になれば自然にグラグラしだし、何かの拍子に抜けてしまっていた乳歯。どうして今はそういったことが減ってきてしまっているのでしょうか。放っておいても自然に抜けるのが乳歯のあり方です。ですが今は、そういった乳歯がなかなか抜けず永久歯が生えてくるのが遅いお子様が増えてきています。
その理由と、乳歯が抜けないお子様になぜ矯正歯科をお勧めするのか、併せてご紹介していきます。

なぜ乳歯が自然に抜けないの?

先天性欠如の原因

乳歯というのはだいたい6歳?11歳のころに永久歯に生え変わるとされています。ですが冒頭で触れたように今のお子様はなかなか永久歯に生え変わらなかったりする現象があります。
その理由をいくつかご紹介します。
まず一つ目は、乳歯が癒合歯(ゆごうし)だから抜けないという場合です。
癒合歯というのは2本の隣り合った歯がくっつき、一本の歯になっていることを指します。
永久歯は乳歯の下に存在する大人の歯です。歯というものは歯茎にその根っこがあり、それが歯の土台になっている状態です。永久歯は乳歯の歯の根の近くまでくると乳歯の根っこをとかし始めます。そしてその根っこがとけた乳歯はしだいにグラグラになり、やがてポロリと取れてしまう。というのが生え変わりの仕組みです。
癒合歯というものは2本の歯がくっついているものなので、片方の根っこが溶けきっていないといつまでも抜けないのです。乳歯が癒合歯かどうかは歯科医院に行って専用のレントゲンを撮らないとわかりません。乳歯が癒合歯の場合はそのまま歯科医院で抜歯してもらうことをお勧めします。

2つ目は、乳歯の下に永久歯がない場合です。最近では生まれつき永久歯がないお子様も増えています。永久歯がないと乳歯は抜けません。こういった場合は早めに乳歯を抜いてしまい、矯正治療を行います。そして永久歯を動かして永久歯がないところ(隙間)を埋めてしまうといった方法です。
ですがこういった場合でも矯正治療をせずにそのまま、という方も多くいらっしゃいます。

3つ目の、乳歯が歯茎に食い込んでいる場合も抜けません。乳歯が歯茎に入り込んでしまっていると、永久歯が上にあがることができず乳歯の根っこを溶かすことができません。よって根っこを溶かすことができず抜けない、ということになってしまうのです。

なぜ乳歯の抜けない子どもに矯正治療をするの?

先天性欠如の原因

乳歯が抜けない理由は上記の通りですが、まだ理由があります。それは現代の子どもの顎、筋肉が発達していないから、ということも考えられます。
昔に比べて食生活や生活様式も随分変わり、とても便利になりました。ですがその一方で困ったこともでてきたのも事実です。
それは昔と比べて、固いものも食べる機会が減ってしまったということです。西洋文化が取り入れられ、今はどんな家庭の食卓でも柔らかいものが一般的になってしまっています。しかもお子様が好んで食べるのは、ハンバーグやオムライスといったほとんど噛まないで済んでしまう柔らかい食事です。家族連れで利用するファミリーレストランや、気軽に立ち寄れるとても手軽なファストフード店。確かにとても便利がよく、現代を生きる忙しい私達にとってありがたい存在です。ですがそういったものが子どもの発達を妨げてしまっていると言っても過言ではないのです。

噛む、という動作は顎の発達だけでなく歯の発達にも非常に重要な役割を持っています。よく噛めば噛むほど顎は発達し、それと同時に歯も発達します。顎が発達するということはしっかりとした歯ができあがるということです。現代では顎が発達しきらずにシュッと尖ったお子様が多いです。芸能人でもよく見られるのではないでしょうか。そういった輪郭は見た目がよく、見栄えよく映ります。ですが、歯科の観点からするとそういった顎は良くないとされています。
顎が発達していない=歯が発達していない、ということは乳歯の下にある永久歯も発達していないということになります。つまり、顎の発達は乳歯の生え変わりにとても重要な役割を担っているということです。

そんなお子様も増えている事実に、世間ではまだ一般的ではありませんが「歯の矯正だけではなく顎の骨、骨格から矯正しよう、根本から矯正治療をしよう」という歯科医院もでてきています。
顎、歯の矯正治療ではなくても、「歯を正しい位置にする」といった視点から乳歯のうちから行う矯正治療はとても有効的だと言えます。乳歯を正しい位置に動かすことでその下にあるとされる永久歯も上に上がってきやすくなり、乳歯の根っこをとかし始めます。
こういったことから、乳歯が抜けないと悩む方は矯正治療を視野に入れてみてもいいかもしれません。

まとめ

現代では固いものを食べる習慣が減ったうえ、シャープな輪郭であることがもてはやされる世の中の風潮です。確かにシュッと尖った輪郭の俳優さんや女優さんは魅力的ですよね。

見栄えももちろん大切ですが、歯にとって大切なのはしっかりと顎が発達することです。日頃から柔らかいものだけではなく固いものも食卓に組み込み、よく噛んで食べるように声をかけることをお勧めします。しっかりと噛むことは脳の発達にも繋がります。研究では毎日30回噛む子どもはテストの成績が良かったという結果もでているようです。しっかり噛むということは口の中の唾液の分泌量も増え、虫歯を予防する効果も期待できます。よく噛むということはとても大切なことです。
矯正治療というものは敬遠されがちですが、乳歯の生え変わりに悩む親御様としては一度視野にいれていただくのも手だと考えます。その際はしっかりとした歯科医院を見極め、ご自分たちにあった歯科をお選びください。

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