矯正歯科ブログ

先天性欠如とは?年齢を重ねるごとに矯正治療が難しくなる原因

先天性欠如とは?年齢を重ねるごとに矯正治療が難しくなる原因

先天性欠如とは、乳歯が抜けても永久歯が生えてこず、歯の本数が少ない状態のことを言います。正常な歯の本数は28本、親知らずをいれると32本前後になります。ですが先天性欠如の永久歯は20?25本と言われています。
簡単に行ってしまうと全体の歯の本数がただ少ないだけなのですが、何かと不便なことがでてきます。

先天性欠如のデメリット

先天性欠如にメリットはありません。歯が足りないということは始めからきちんとした歯並びということではなく、隙間ができてしまっている状態です。その隙間に歯垢や汚れが付着しやすくなり、虫歯になってしまうことも少なくありません。
そして隙間が空いているのでその隙間から空気が漏れてしまいます。そのため発声しづらく、声が通らないということが起こってしまいます。学校の先生や人前で話す機会の多い職業の方は苦労しているという話もよく聞きます。
そして見た目からしてもぱっと見ただけではわかりにくいかもしれませんが、やはり「隙間が空いている」という認識はされてしまいます。そういったことから人前に出た時少し気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

先天性欠如の原因って?

先天性欠如の原因

先天性欠如の原因は一概に「これ」といったものはないとされています。遺伝であったり、全身疾患、薬の副作用と言われていますがはっきりとはわかっていないようです。
先天性欠如は近年で発生率が徐々に増えてきているとされています。特に今の子どもに多くなってきていると言われているので、お子様がいる方は一度歯科に行ってレントゲンを撮ってもらうことをお勧めします。ぱっと見ただけではわからないのが先天性欠如です。専用のレントゲン写真でなければわからないので、歯科医師に相談してみてください。

先天性欠如の矯正治療とは?

まず始めに費用についてですが、6本以上の先天性欠如の矯正治療は保険適用されます。矯正治療は自費負担なうえ高額で敬遠されがちですが、上記の方なら保険適用がきくので比較的お得に受けることができます。
先天性欠如の矯正治療の場合は、まず永久歯が全て生えそろったら、矯正治療を始めます。子どものうちはまだ歯がよく動きます。大人になってしまうとどうしても歯を動かす矯正治療は困難になります。子どもの時は歯も顎も固定されきっていないので、先天性欠如でも矯正治療が可能とされています。
また、永久歯が生えずに乳歯が残っている場合、その乳歯を抜歯してその隙間を矯正治療で埋めてしまうという治療方法もあります。

大人になると先天性欠如の矯正治療は難しい?

先ほども申し上げましたように、大人になるにつれ先天性欠如の矯正治療は難しくなるとされています。
矯正治療の目的はいくつかあります。見た目の問題、永久歯が足りない部位を矯正治療によって改善し、全体のかみ合わせをよくするという目的。かみ合わせの治療は特に年齢が上がるとともに難しくなると言われています。
大人になるにつれ、歯というものは固定されてしまいます。子どもの歯や口は成長期ということもあり柔軟に対応することができます。矯正治療をするにも、大人ほど困難でないと言われるくらいです。ですが大人になってからの矯正治療は先天性欠如じゃなくても大変だと言われているほどです。先天性欠如の矯正治療は足りないところの部分を他の歯で補う形をとるので、まず痛みがあります。そして時間がかかります。歯を自然な形ではなく無理やり専用の器具を使って寄せてくるので、どうしても痛みが生じてしまうのです。
このため、先天性欠如で矯正治療をしようとするのなら永久歯が生え揃うころ、主治医との相談のうえ早いうちに始めた方がいいとされています。ちなみにかかる期間の目安は1?3年と言われています。矯正治療は長期戦になるのでそういったことも視野にいれて考えてみてください。

まとめ

先天性欠如はうまれつき歯が足りない状態のことを指します。それで気にならないのであれば十分だとは思いますが、やはりどうしても矯正治療をして良くなりたいと願うのであれば、しっかりとしたかかりつけの歯科医院に相談してみてください。先天性欠如の矯正治療は上記のやり方だけではなく、インプラントやブリッジといった補綴物を入れて行ったり、仮歯や部分入れ歯を使って行うやり方もあります。治療方法は歯科医院によって様々です。しっかりと自分にあったやり方を事前に探し、検討したうえで相談に行くことをお勧めします。

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