大人の矯正は何歳でも可能?大人の矯正のメリット・デメリット
矯正治療は10代までにやるもの、というイメージははもう昔の話になってきています。現在では、目立たない器具が多くありますし、大人の方の矯正の認知度も高まってきていますので、矯正治療に抵抗を感じない人が多くなってきました。スマイルコンセプトにも大人になってから矯正をしたい、という人がとても増えています。これはとても喜ばしいことです。今回は、大人の矯正治療について、何歳くらいまでできるのか?また大人の矯正のメリットやデメリットについてお話ししていきたいと思います。
歯並びを治す方法はやはり矯正治療が一番健康的
歯並びを治すには、歯に器具をつけて並べる矯正治療のほか、歯を削って被せ物をして歯並びを整える、という方法もあります。一昔前は芸能人でも、すぐに綺麗に並べられる、ということで後者の削って被せる方法を選ぶ人が多い傾向にありましたが、最近では歯の健康のことを長く考えて、前者の矯正治療を選ぶ人が増えてきているのです。
削って被せる矯正方法は、3、4回で終わらせることができるため(根の治療などが必要にならない場合)、お仕事をしている人、特に接客業の人にとっては、すぐに歯がきれいに整うので、とても魅力的な治療だと言えるでしょう。ですが、やはり歯を削るということは大きなデメリットとなり、削っていないまっさらな歯よりも、寿命は一般的には短くなると考えた方が良いでしょう。その点、矯正治療は、歯を削ることなく、きれいに並べることができるので、歯の健康にとって一番健康的な治療だと言えると思います。
大人の矯正は何歳くらいまでできる?
大人の矯正治療は若い世代で受ける人がとても多くなってきました。年齢が上がっていくにつれ、「もう遅すぎなのではないだろうか?」と思っている人が多いようで、矯正治療を希望する人は少なくなっていきます。ですが、大人の矯正治療に年齢制限はありません。ひどい歯周病にかかっている、というようなことがなければ治療は可能です。確かに年を重ねるにつれ、歯を失っているところがある、歯周病の状態が良くない場所がある、というようなところも多くなってきます。ですが、そのような場合でも、歯並びに問題が出ている部分にのみ部分的な矯正治療をする、というようなことはできます。
大人で矯正をするメリット
大人で矯正をするメリットとして次のようなものが挙げられます。
虫歯や歯周病にかかりにくくなる
歯を動かして歯を健康的な位置に並べることで、歯ブラシが届きやすく、歯垢もたまりにくくなるため、虫歯や歯周病にかかりにくい状態に持っていくことができます。
見た目に自信が持てるようになる
歯並びが整っていると、それだけで清潔感のある爽やかなイメージになります。また、ご本人にとっても、それまでの人生でコンプレックスだった歯並びがきれいになることで、心理面に与える影響も大きく、自分に自信が持てるようになります。
ひどい肩こりや頭痛が改善する可能性がある
歯並びや噛み合わせが悪いことが原因で、筋肉のバランスが悪くなり、ひどい肩こりや頭痛の原因になることがあります。歯並び・噛み合わせを整えることで、筋肉バランスが整い、そのような痛みを感じなくなる人も大勢いらっしゃいます。
歯を長持ちさせられる
歯並び・噛み合わせが悪い人というのは、虫歯や歯周病にかかりやすかったり、歯に負担が大きくかかったりすることで、歯が長持ちしない傾向があります。矯正治療をすることで、歯を健康で長く持たせられる可能性を高くすることができます。
体の健康面でもメリットがある
歯並び・噛み合わせを整えて、よく噛めるようになると、消化吸収がよくなって胃腸の調子が良くなりますし、噛む刺激が脳に伝わり、認知症予防にもなります。また、歯周病になりにくくなることで、歯周病細菌が全身に回って引き起こされる全身疾患の予防にもつながります。また、噛み合わせの悪さというのは自律神経失調症を起こすことがあるとも言われており、そのようなリスクも下げることができます。
大人で矯正をするデメリット
大人で矯正を考える場合、大人の矯正のデメリットも知っておく必要があります。それは次のようなものです。
治療期間が長くなる
歳をとるにつれ、骨は硬くなります。歯が埋まっている骨も硬くなりますので、歯を動かすスピードも遅くなり、若い年代層の人よりも、結果的に治療期間が長くかかってしまいます。
歯茎が下がりやすい
大人になってからの矯正治療では、もともと歯周病や加齢で歯茎が下がっているケースが多く、矯正治療で歯を動かして重なっていた部分がきれいに並ぶと、歯茎が余計に下がって見えることがよくあります。それ原因で、歯と歯の間の三角形の隙間が黒く見える「ブラックトライアングル」ができてしまうことがあります。
口の中の状況によっては治療内容が制限される
年齢を重ねると、歯周病が進行していたり、歯を失っていたり、被せ物やブリッジが入っているというようなケースが多くなってきます。そのような場合には、矯正治療が行えなかったり、治療内容が制限されることがあります。