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お子さん、口呼吸してませんか?アデノイド顔貌を予防するためには

アデノイド顔貌を予防するため

最近、口を無気力に開けたままの子供たちが日本で増えていると言われています。目もトローンとして、生気に欠けているように見え、「だらしのない無気力な子供」のように扱われてしまうこともあるようです。ですが、実はこれは口呼吸が原因でそうなってしまっている可能性が高いと言えます。
最近、花粉症などのアレルギー疾患の増加などが原因で、鼻で呼吸できずに口呼吸になってしまっている人が多くなっていますが、口呼吸には数多くのデメリットがあることが分かっています。特にお子さんが口呼吸をしている場合、それが将来の顔の造りにまで影響してしまう危険性があるのです。口呼吸にはどんなデメリットがあるのか、また、口呼吸によって起こる「アデノイド顔貌」とはどのようなものかについてご紹介していきます。

口呼吸?鼻呼吸?口呼吸チェックをしてみましょう

まず、お子さんが口呼吸なのか、鼻呼吸なのか、を知るためにいくつかチェック項目があるので、チェックをしてみましょう。この中で当てはまるものが多ければ多いほど口呼吸である可能性が高くなります。

・口がいつも開いている
・アレルギー性鼻炎がある
・食事の時にクチャクチャ音を立てて食べる
・口臭が強い
・唇がよく乾燥している
・歯並びが悪い
・出っ歯である
・滑舌が悪い
・唇を閉じるとあごの先に梅干しのようなシワができる
・口内炎ができやすい
・歯茎が赤く腫れている
・風邪をひきやすい
・いびきをよくかいている
・歯がすぐ着色する

口呼吸はなぜよくないのか、口呼吸のデメリット

口呼吸はなぜよくないのでしょうか?「鼻でなくても口で呼吸できるからいいでしょう?」と思っている人もいるかもしれませんが、実は口呼吸には次のようなデメリットがあります。

風邪・アレルギーになりやすい

ヒトは本来鼻呼吸です。鼻で呼吸をする場合、鼻毛、そして鼻の中の粘液が外から侵入したホコリ、ウイルスなどをキャッチして、体内に入れないようにします。ところが口で呼吸をする場合、その役割をするものがないため、喉に直接ホコリやウイルスがつき、アレルギーや風邪にかかりやすくなります。

虫歯・歯周病になりやすい

口で呼吸をすると、唾液が乾いてしまいます。唾液は消化の働きの他にも、口の中の細菌を殺菌したり、洗い流したりする働きも担っています。ところが、口の中の唾液が少ないと、その機能がうまく働かず、細菌が増え、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

口臭がきつくなりやすい

口呼吸で口の中が乾くと、細菌が口の中に繁殖しやすくなるので、口臭がきつくなります。

歯が着色しやすい

口呼吸では歯の表面が乾燥しやすいため、食べ物や飲み物の色素が唾液で取り除かれることなく、歯の表面に残りやすくなります。

口内炎ができやすい

口呼吸で口の中の唾液が減ると、口の中の粘膜が傷つきやすくなります。また、細菌も増えてしまいやすいため、口内炎ができやすくなります。

いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こしやすい

口呼吸をしていると舌が「低位舌」の状態になります。これは舌の位置が本来あるべき位置よりも低い位置にある状態で、喉の方に落ち込んでいます。この状態では眠っている間にいびきをかきやすく、「睡眠時無呼吸症候群」になってしまうことがあります。

集中力に欠けやすい

鼻から呼吸をするのに比べて、口から呼吸をする場合、酸素の取り込み量が少なくなります。また、睡眠時無呼吸症候群を起こしていると、睡眠が不十分となり、日中も眠く、集中力に欠けてボーッとなりがちです。そのため成績などに影響が出ることもあります。

歯並びや顔つきに影響が出やすい

口呼吸をしていると、あごの発育が正常に行われないため、歯並びが悪くなり、口呼吸できるように顔の形も順応していくことで、「アデノイド顔貌」と呼ばれる特有の顔つきになってしまうことがあります。

口呼吸が原因で起こる顔の変形、アデノイド顔貌

アデノイド顔貌(がんぼう)という言葉をご存知ですか?アデノイドとは鼻腔と喉の境目にあるリンパ組織のことですが、この部分は2〜5歳くらいまでは大きくなり、その後は通常小さくなっていきます。そのため、5歳くらいまでの子供は口呼吸をすることが多いと言われていますが、その後はだんだんと鼻呼吸に変わっていくのが正常です。

ところが、アレルギーや頻繁に風邪をひくことなどで鼻が詰まって、口呼吸が続くと、アデノイドの肥大が続き、特有な「アデノイド顔貌」へと変化していきます。また、アデノイドが肥大しない場合でも、口呼吸が癖になっている場合、体が口呼吸に適応するように発達し、特有な「アデノイド顔貌」へと変わっていきます。

アデノイド顔貌の特徴

・顔が長い
・二重アゴ、もしくは下あごが引っ込んで首との境目が曖昧になる
・下膨れ
・唇を閉めるとあごに梅干しのようなシワができる
・唇が分厚い
・鼻の下が長い
・出っ歯で歯並びがガタガタである
・鼻が小さく、鼻の穴が小さい

アデノイド顔貌は、成長期の口呼吸により、骨格まで変わってしまうため、成長が終わってしまってからでは、治すことができません。そのため、お子さんが小さなうちに口呼吸に気づいて、早めに対処することが大事です。鼻づまりがある場合には、耳鼻科的治療をする必要がありますし、口の周囲筋肉が弱い場合には、矯正歯科などで筋肉の訓練などを受けて改善させることができます。興味のある方は、当院、スマイルコンセプトにお気軽にご相談ください。

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