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矯正歯科ブログ

矯正歯科医にも種類がある?認定医と専門医

矯正歯科医にも種類がある?認定医と専門医

歯科医療において、歯並びを整える矯正治療は他の一般治療に比べ、専門性の高い分野です。矯正はその目的から、歯科医師の技術でかなりの差が出ます。

このように高い技術を求められる矯正歯科医には実は種類があります。それぞれ一体どんな違いがあるのでしょうか。

歯列矯正という専門性の高い分野を治療するエキスパート

医療に関わらず、どの分野にもエキスパートは存在しますが、矯正治療におけるエキスパートとは認定医と指導医、専門医です。矯正治療における認定医と専門医とはいったい何か、どう違うのか、歯科医院を選ぶ基準なども交えてここでは認定医と専門医に絞って説明します。矯正治療を受けたいけど、どのような基準で歯科医院を選べばいいかわからない場合の参考にしてください。

矯正治療における最高レベルの技術と資格を有した矯正専門医

歯列矯正の専門医とは、「日本歯科矯正認定機構(JBO)」と呼ばれる専門機関があり、その中で厳しい審査を受けて認定を受けた専門医のことを言います。矯正歯科医の中でも特に高い技術と知識を有した、最高レベルの資格を持っています。

この日本歯科矯正認定機構(JBO)は、元々存在する日本矯正歯科協会という機関から、資格試験と専門教育システムの確立を目的として立ち上げられた機関です。アメリカやヨーロッパなど、歯科医療の先進国では、歯科大学を卒業し歯科医師となった後に、矯正臨床を学ぶため新たに大学を受験します。合格後、2~3年の研修期間に矯正分野の講義を受けますが、これは矯正臨床経験を積み、矯正分野における知識と技術を専門的に習得するための「専門教育システム」です。この研修コースを終了したのちに資格試験を受験し合格することで、矯正治療の専門家として高いレベルを持った専門医という証明がされることになります。
日本においても本来ならば、専門教育システムと資格試験が連動した機関が必要ですが、国と医療システムの関係上困難であるため、日本歯科矯正認定機構(JBO)という新たな組織が立ち上げられました。この日本歯科矯正認定機構(JBO)は矯正歯科臨床能力を審査するシステムが必要と判断するための専門機構と位置付けられます。
JBO認定医の数は、全国の矯正の学会や団体の会員中約450名です。
また日本歯科矯正認定機構(JBO)が定める資格要因として次の3つの項目が掲げられています。

1 矯正専従医として5年以上の経験を持つこと
2 100以上の矯正治療の症例を経験していること
3 100症例の治療実績より、審査委員に指定された5症例について提出し、臨床能力評価を受け、合格すること

この3つの厳しい審査基準をクリアし、初めて矯正の専門医として証明されることになります。
このように、日本歯科矯正認定機構(JBO)が認定した矯正の専門医が在籍する矯正歯科は、厳しい審査を受けて合格、認定を受けた資格を有する専門医がいるため、レベルの高い矯正治療を安心して受けることができると考えられます。
また2012年には「日本成人矯正歯科学会」において、認定医研修プログラム第Ⅰ期というシステムがスタートしました。これは、矯正の基礎を習得するための育成カリキュラムを目的として企画されています。
なおこの専門医の資格取得の制度ですが、現状では3つの団体、3つの専門医制度が一本化される見通しはたっていないと言われています。

矯正を行う上で十分な技術を有していると認定された認定医

矯正治療における認定医とは、矯正治療を行うための技術を有した医師のことです。専門医のように厳しい審査はありません。また、人数も専門医に比べて多く、国内の認定医は約3,000人と言われています。しかし日本矯正歯科学会が定める検定審査に合格する必要があり、5年ごとに資格審査が行われます。

満足のいく、質の高い矯正治療を受けるために

では矯正治療を希望する場合、どんな基準で歯科医院を選べばいいのでしょうか。
最近の矯正治療は、十分な技術を持っているとは言い難い歯科医師による治療により、患者さまが満足を得ることができない、またトラブルが生じてしまうといったケースも多々起こります。
矯正治療は決して安い費用で行われるわけではありません。治療を受けるからには満足のいく、美しい仕上がりを求めるのは患者さま側から考えれば当然でしょう。
日本国内には矯正治療を専門とした歯科医院はたくさんあります。その中で質の高い矯正治療を提供する歯科医院を選ぶ基準は、やはり専門医が在籍しているかどうかです。専門医は上で説明したとおり、厳しい審査を受けて資格を取った優秀な矯正歯科医です。
満足のいく治療を受けるためには専門機関の審査を受け、資格を得た専門医の治療を受けることが最も望ましいでしょう。
また認定医が在籍する矯正歯科も安心して治療が受けることができます。認定医は専門医に比べて医師数が多く、近くに専門医が在籍する矯正歯科がない場合、認定医が在籍する医院を選ぶと良いでしょう。「矯正歯科」を掲げている歯科医院はたくさんありますが、歯科医師の技術の差が大きいため、「日本矯正歯科学会認定医」の資格を持った歯科医院を選ぶと安心と言えます。

なぜ矯正専門医、認定医が在籍する歯科医院を選ぶべきかということに関して、一般治療を中心とした歯科医師が矯正治療も併せて行うことについて正直疑問を感じ得ないためです。虫歯や歯周病などの一般治療と、歯並びや噛み合わせを整える矯正歯科の目的は異なる位置にゴールがあると考えられます。しかし患者さまから見たら、歯科治療と矯正治療の線引きはわかりにくいものです。同じ歯科医師が一般治療と矯正治療を行ってもあまり疑問を感じないでしょう。しかし、一般治療を日常的に数多く行っている歯科医師が症例経験の少ない矯正治療を行うことは、患者さまに対して不十分な治療を提供することに繋がりかねません。こういったことが、不満足な結果だけでなくトラブルまで引き起こしてしまう可能性が考えられるのです。

専門医と認定という資格を持った矯正歯科医師がいることをご紹介しました。質が高い治療と満足のいく歯並びを手に入れるために是非参考にしてみてください。

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