矯正治療の費用
アクセス
横浜院 お問い合わせ
横浜院 ご予約
矯正歯科ブログ

矯正後のリテーナーはいつまでつける?期間の目安と注意点

矯正後のリテーナーはいつまでつける?期間の目安と注意点

長かった矯正治療が終わり、美しい歯並びを手に入れたら、今度はその美しい歯並びを固定する必要があります。それを怠ると、せっかくの美しい歯並びが崩れて後戻りしてしまう場合があります。たくさんの時間とお金を費やして治療したのに、後戻りしてしまうのは避けたいですね。
固定にはリテーナー(保定装置)を使用するのですが、このリテーナーという装置、一体いつまで使用すれば良いのでしょう?

矯正治療後の歯はグラグラする?

そもそも、なぜ矯正治療によって歯は動くのでしょうか?
矯正治療では、「骨の代謝機能」を利用して歯を動かしています。骨は、ある一定の弱い圧力がかかると、骨を溶かしながら動いていきます。そして、骨が溶けて出来たすき間には、また新たな骨が作られていきます。
このため、歯が理想の位置に移動した後も、歯の周りの骨はまだ完璧に出来ておらず、とても不安定な状態にあります。さらに、歯と歯ぐきを結んでいる繊維が、元の位置に歯を引き戻そうとするのです。
したがって矯正治療後の6ヶ月から1年ほどの期間、歯はグラグラしていて、この間にしっかりとリテーナーを使わなければ後戻りが起こってしまうのです。

リテーナーの種類

リテーナーの種類

リテーナーには大きく分けて取り外し可能なタイプと、固定するタイプに分かれます。
さらに、取り外し可能なタイプは、プレートタイプとマウスピースタイプのものがあります。

プレートタイプは「ベックタイプリテーナー」などがあり、一般的に多く使われています。歯の表側にはワイヤー、裏側にはプラスチックのプレートがぴったりと付く構造になっています。噛み合わせの面が覆われていないので、美しい歯並びを保ちながら、噛むことで少しずつ歯が動き、安定した噛み合わせに落ち着くことができます。

マウスピースタイプは「クリアリテーナー」などがあり、透明な樹脂等の素材で出来ているので、目立ちにくいのが特徴です。こちらは噛み合わせの面が覆われているので、噛み合わせを安定させるのには向きません。見た目を気にされる方や、プレートタイプが使用できない場合に使用します。
た、短時間で作ることができるので、プレートタイプのリテーナーを作製する間の簡易的なリテーナーとして使用する場合もあります。
固定するタイプのリテーナーは「フィックスタイプ」と呼ばれ、歯の裏側にワイヤーを接着して固定します。取り外しタイプに比べて保定する力が強いので、後戻りの恐れが大きいケースなどに使用します。

リテーナーの使用はいつまで?どれぐらい使うの?

リテーナーが必要な期間は個人差がありますが、動いた歯が完全に安定するには、矯正装置をつけた期間と同じ、約2年~3年ほど必要になります。なお、ケースによってはさらに長期間の使用を必要とする場合もあります。
装置を外した後、1年半が一番後戻りのリスクが高い期間になります。
この期間は食事の時間を除いて24時間リテーナーを使用するのが理想です。
その後、取り外し可能なリテーナーの場合は、少しずつ日中に使用しない時間を作り、最終的には夜間のみ使用するようにしていきます。
この時注意したいのは、リテーナーを戻した時にきつくなっていないか確認することです。きついということは、まだ噛み合わせが安定せずに後戻りが起こっているということなので、その際は使用時間を延ばすようにします。
夜間のみの使用にしてからさらに1年半ほど経過すると、噛み合わせが安定してきます。本来はそのまま夜間の使用をおすすめしますが、多少の後戻りは気にしないという場合は、2日に1度装着してみて、大きく後戻りが起こっていないか確認します。
この間も定期的に歯科医院でチェックしてもらい、最終的にリテーナーの使用を終えるタイミングも、歯科医師と相談の上決定します。

リテーナーの使用上の注意点

リテーナーの使用上の注意点

リテーナーを使用する際に注意する点がいくつかあります。取り外し可能なタイプは、取り外す時や洗浄している時に割れてしまうことがあります。リテーナーの取り外しの方法や、取り扱い方は歯科医院で指導してもらえるため、疑問点もその際に聞いておきましょう。

また、取り外したリテーナーを保存する際に、ティッシュペーパー等に包んでポケットにしまうことは避けてください。ごみと間違えて破棄したり、思わぬ力が掛かって割れてしまったりする場合があるので、リテーナーケースの使用をおすすめします。
そして、リテーナーは専用の洗浄剤を使用して、常に清潔に保ってください。歯科医院での定期健診の際に、リテーナーの洗浄もしてもらえます。

万が一後戻りをしてしまったら

リテーナーをつけようとしてもなかなか入らない場合、まず多少無理して入るようならそのまま使用を続け、すぐにかかりつけの歯科医院に相談しましょう。
少しの後戻りであれば、リテーナーを調節することで対応できる場合があります。
完全にリテーナーが入らない場合は作り直しとなります。
さらに大きく後戻りをして歯並びが崩れてしまった場合は、再度矯正装置をつける場合があります。

矯正治療というのは、矯正装置が外れて終わりではありません。
美しい歯並びを保つには、リテーナーをしっかりと使う必要があります。ただし、リテーナーを使っていても、噛み合わせや筋肉などの影響で、多少の後戻りが起こる場合があります。
いつまでリテーナーを使うかは、どの程度美しい歯並びを保ちたいかというご本人の希望によって変わります。
リテーナーの使用を終えても、定期的に歯科医院のチェックを受けて、美しい歯並びを保つようにしたいですね。

お知らせ
ニュース一覧
  1. 矯正治療の費用
  2. アクセス
  3. ご予約
  4. お問い合わせ