矯正歯科ブログ

矯正中に避けるべき食べ物とその理由

着色には注意が必要

矯正装置はワイヤーの部分が多くを占めますが、治療のタイプや段階によっては、マウスピースのようなポリエチレン製の器具を使用することもあります。ワイヤー製であれば、色が着く可能性は低いですが、ポリエチレンは着色しやすい特性を持っています。
主にマウスピースタイプの矯正装置は着脱式となっているので、付けたまま食事をすることはありませんが、カレーなどの色が強い食べ物は触れさせないよう注意が必要です。また、食事以外にもお茶を飲む際には注意が必要です。
マウスピースタイプの矯正でなくても、治療後にはリテーナーと呼ばれる保定装置を使用します。リテーナーはポリエチレンを使用したタイプがメインのため、治療後も油断は禁物です。

そのような素材の矯正装置を使用する際には、日頃のお手入れや装着前のお口のブラッシングをしっかり行い、常に清潔にすることを心掛けましょう。
食後には、必ず歯磨きをしてお口の中を綺麗にする習慣をつけることで、矯正装置の変色を防ぐことができ、虫歯や歯周病などのリスクを抑えることが出来るのです。

舌がうまくつかえないことも

舌がうまくつかえないことも

矯正装置を付けていると、舌が動かしにくくなるデメリットがあります。発音がしにくくなる現象もこういったことが原因で起こります。それに伴い、食事の際にも注意が必要です。舌の動きが悪くなることから、食事を舌の上に乗せておくことが難しくなるのです。咀嚼がしにくくなり、十分に噛む前に飲み込むことになってしまう恐れがあります。ラーメンなどの麺類も食べにくくなり、そのまま飲み込むような食べ方になってしまうこともあります。そのため、食事の際には、メニューには気を使い、イカや固いお肉などは避け、噛みやすい食べ物にすると共に、ひと口のサイズにカットした上で、お口に食べ物を入れるようにしましょう。

注意する食べ物

注意する食べ物

矯正装置を付けていると、装置のタイプによっては、歯の周りをワイヤーで覆うものもあることから、歯とワイヤーの隙間に食べ物が挟まることもあります。特に繊維質の食べ物はものを噛んだ際に挟まりやすいものです。飲み込もうとしたときに、ワイヤーに食べ物が引っかかったまま喉に落ちてしまうこともあり、吐き気を感じてしまう場合があります。
外食の時などには、すぐに取ることも大変なので、注意が必要です。
また、矯正治療中でなければ、普通に食べていた固めの食べ物も治療中は注意が必要です。

おせんべい等を食べる際には、噛んだときの衝撃で矯正装置が外れてしまうこともあるからです。無理に固いものを食べると痛みを感じることもありますので、なるべく柔らかい食べ物を取るようにするとともに、レシピも工夫することで、制限なく幅広い食材を食べることが出来るようになります。
おかゆや雑炊であれば、歯への負担も少なく、食べやすいのでオススメです。野菜を取りたい場合には、ミキサーやフードプロセッサーで細かくすることで、無理なくメニューに取り込むことが出来るようになります。特に大根には消炎作用があるので、歯ぐきの腫れなどが起きやすい矯正治療中には向いています。
おかずレシピはハンバーグなどが柔らかく、負担が少ないですが、最近では豆腐レシピも増えてきており、豆腐ハンバーグなどヘルシーなおかずも作ることが出来ますので、工夫してみるのもいいかもしれません。

間に詰まるとお掃除が大変

挟まりやすい繊維質の食べ物以外に、パンなどの詰まりやすい食べ物も注意が必要です。歯とワイヤーの間に挟まってしまうと、なかなかとれにくい上に、前歯に詰まってしまうと見た目にも良くありません。ちぎれるものは、小さくちぎって食べることがおすすめです。もちろん、食後の歯磨きは念入りに行うようにしましょう。
また、キャラメル等の歯にくっつきやすい食べ物は虫歯の原因になるだけでなく、矯正装置にくっつき、最悪の場合、装置ごと外れてしまうこともあります。お餅のような粘着性のある食べ物はなるべく控えるようにしましょう。とくにお正月は歯科医院もお休みなので、修理も出来ませんので、特に注意しましょう。

まとめ

矯正中の食事は様々な点で注意をする必要があります。矯正装置は着色をしやすい、素材のものもあることから、カレー等の色が付きやすいものが触れないように気を配りましょう。特にマウスピースタイプの矯正装置は着色しやすいので、食べ物はもちろん、お茶なども外してから、飲むようにすることが大切です。
また、ものを噛む際にも、繊維質の食材は歯に挟まりやすく、一度挟まってしまうとお掃除も大変です。パンなどの詰まりやすい食材もワイヤーと歯の間に入りやすく、見た目にも目立ってしまうので、外食のときなど気を付けるようにしましょう。
この他にも、固いもの、粘着性の高いものは噛んだ衝撃で矯正装置が外れてしまったり、壊れてしまう恐れがあります。特にお餅を食べるお正月などは、歯科医院もお休みに入ってしまい、修理が出来ないため注意が必要です。

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