かつての美容の基準は、「二重にしたい」「鼻を高くしたい」「歯を白くしたい」といった、顔の各パーツの“形やサイズ”の改善に重きが置かれていました。これは、いわゆる“パーツ整形”の時代です。
しかし、現在の美容意識は変化しています。SNSや自撮り文化の普及により、
といった、**「顔全体の印象」や「動き・雰囲気」**を重視する傾向へとシフトしています。
なぜ顔の解剖学が必要なのか?
顔の印象とは、骨格・筋肉・脂肪・皮膚・表情・バランス・動きなど、複数の要素が連動して初めて成り立つものです。
例えば
パーツ中心の施術で考えてみます。
・眉毛の形を変える
・唇を厚くする・薄くする
・鼻筋を通す
・最近のはやりでは、鼻の下を短くする(上唇短縮術)
というのが一般的な施術の目的です。
一方、顔の印象重視の施術では、眉毛の形を変えるなら、眉の動きと表情筋の連動まで考慮する唇を厚くする・薄くするなら、唇の動き、笑顔での見え方・口角の上がり方も含める鼻筋を通すなら、横顔ラインと顎・頬骨との調和も評価する上唇を短くするなら、顔の下顔面のバランス(あごの先から鼻下までのバランスまで)整えるや上唇と歯の露出のバランスまで考慮するというように考慮する部分も大きく変わってきます。
このように
顔の印象レベル”まで考慮し、治療を成功させるためには、顔の内部構造=解剖学の理解が不可欠なのです。