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不正咬合・歯並びが悪いと性格に悪影響が出ることも

子どもの口の中

欧米先進国と比べ、日本人は際立って歯並びが悪い、というのはとても有名な話で、皆さんもおそらく耳にしたことがあるかもしれません。確かに周りをよく注意して見渡してみると、歯並びが悪い人が多く目につくことがわかるでしょう。このように、日本では歯並びが悪いこと自体が「よくある」ことなので、歯並びに無頓着になりがちな傾向があるようです。しかし、歯並びや噛み合わせの悪さというのは歯や体の健康にとってよくないばかりでなく、精神的な面でも悪影響を及ぼしやすく、性格にまで影響が出てくることがあります。

不正咬合・歯並びが悪いと自己評価が低くなる

子どもの歯並び

欧米先進国では、歯のきれいさ・歯並びの美しさ、というのは社会的にも大変重要視されています。そのため、歯並びや噛み合わせに異常が見つかると、親が子供のうちに矯正治療を受けさせることが当たり前のことになっています。

それに対し日本では、不正咬合(正常な噛み合わせでない状態)や歯並びが悪い状態というのは、しばしば「よくある個性」として捉えられ、その状態がずっと放置されるケースがとても多いのが現状です。八重歯に関しては「かわいい」と言って重宝されるケースもあるほどです。

しかし実際には、ほとんどの場合、不正咬合や歯並びの悪さを抱えている子供というのは、精神的ストレスを抱えやすく、自己評価が低くなり、そのことが将来の人格形成にも影響を与えることが多くなります。
不正咬合・歯並びの悪さによって自己評価が低くなる原因として、次のようなものが挙げられます。

不正咬合・歯並びの悪さで子供の自己評価が低くなる原因
見た目のコンプレックス

不正咬合や歯並びに問題があると、容姿に自信が持てず、コンプレックスを抱えることが多くなります。そのため自分に自信が持てず、引っ込み思案になる傾向があります。

発音が悪いことによるコンプレックス

不正咬合によっては、ある特定の音が正しく発音できず、不明瞭な発音になることでコミュニケーションがうまくいかなくなることがあります。また、発音がうまくできないことは外国語習得にも不利に働き、学習意欲を下げてしまうことにもなりかねません。

運動能力が悪くなる

きちんと奥歯で噛めないと、「ここぞ」という時に力を発揮することができません。また、噛み合わせはバランス感覚にも影響することから、体育やクラブ活動においても運動能力がうまく発揮できず、劣等感やストレスを抱えてしまう原因になります。

学力の低下

特に口の中が狭くなるような不正咬合、たとえば歯並びが小さくてガタガタの歯並びである「叢生」や、噛み合わせが深い「過蓋咬合」では、口の中の容積が狭くなるため、舌の収まるスペースが小さく、結果的に舌が喉の方に落ち込む形になります。そうすると、睡眠時無呼吸症候群を起こしやすく、眠っても疲れが取れずに日中ボーッとしやすくなります。また、口呼吸を引き起こすような「出っ歯」や「開咬」のような不正咬合の場合も、酸素不足を招きやすく、ボーッとして集中力の低下を招きやすく、学力低下につながることがあります。

口臭の悩み

不正咬合であったり歯並びが悪いと、歯磨きがしづらく、歯垢が溜まりやすいので口臭が強くなる傾向があります。また、虫歯にもかかりやすく、ひどい虫歯が強い口臭を引き起こすこともあります。さらに不正咬合による口呼吸があると、口の中の唾液が乾いてしまい、唾液の持つ自浄作用や殺菌作用が発揮されず、口臭が出やすくなります。このような、なかなか改善されない口臭が悩みのタネになることもあります。

精神的に不安定・イライラしやすい

歯の高さが不揃いだったり、あごの位置にズレがあると、あごの落ち着く位置というのがわからず、イライラしやすくなります。また、不正咬合や歯並びの悪さによる様々な体の不調やコンプレックスや、いろんな物事がスムーズにいかないことからも、気分が沈みがちになったり、精神が不安定になりやすくなります。

学校歯科検診の結果だけに頼らないことも重要

歯並び治療をする子ども

学校歯科検診で「異常なし」という結果をもらっても安心はできません。

2005年に富山大学大学院歯科口腔外科学講座が行なった富山県の高校10校5121人を対象にした歯科検診では、不正咬合や歯並びに異常のある生徒は47.1%、つまり半数は不正咬合や歯並びに異常があることがわかりました。しかし、学校歯科医による富山県内の高校生全員を対象にした検診結果によると、不正咬合や歯並びに問題があるとされた高校生はたったの14.3%しかいませんでした。ちなみに、矯正歯科医による不正咬合や歯並びの異常の発見頻度は55%〜60%くらいと報告されています。

つまり、通常の学校歯科検診では、どうしても虫歯や歯周病のチェックの方が中心になってしまい、不正咬合や歯並びの異常が見落とされがちな傾向があります。また、見た目では不正咬合と分かりにくいような歯並びも実はよくあります。そして、集団検診の場合には歯科医院のような明るい照明はないため、虫歯すら見落とされることも珍しくありません。

そのため、学校の歯科検診で「異常なし」という結果をもらったからといって、歯医者へ行く必要はない、と思うのは危険なことです。普段から定期的に歯科を受診し、お口の健康チェック、歯並びのチェックを受けておくことが、将来的な心身の健康に繋がっていくことでしょう。

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