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正しい咀嚼・嚥下と歯並びとの関係

正しい咀嚼・嚥下と歯並びとの関係

食事のしかたと歯並びには、密接な関係があります。人間は食べるとき、食物を噛むこと(咀嚼)、飲み込んで胃に送ること(嚥下)なかば無意識に繰り返しています。この時、舌や顎、唇の筋肉が協力して働いており、歯にも一定の力がかかります。もしも咀嚼や嚥下が正しく行われておらず、食べたり飲みこんだりするたびに、舌や顎、唇や歯に不正な力がかかっているとしたら、顔面の発育や歯並びに大きな影響を与えかねません。また、矯正治療を受けた人の場合は、せっかくの治療が後戻りしてしまう原因にもなり得ます。
この記事では、正しい咀嚼や嚥下と歯並びがどのように密接に関係しているか、ご一緒に分析してみましょう。

子どもの嚥下と大人の嚥下

同じように飲み込んでいるようでも、子どもの嚥下と成人の嚥下は少し異なっています。子どもの嚥下の特徴を脱し切れていないことが、間違った嚥下の原因となり得ます。

乳児型嚥下

赤ちゃんの時にはおっぱいを飲むことで栄養を摂取しています。そのため、生まれたばかりの赤ちゃんは、口の中の形状も嚥下の方法も、哺乳に適した特別なものとなっています。赤ちゃんには哺乳反射といって、口に入ってきたものを反射的に吸う機能があります。本能的な舌の動きによっておっぱいをしごくようにして母乳を吸うとともに飲み込み続けます。大人がストローを吸うようなときの嚥下とは異なり、赤ちゃんは口を大きく開けたまま、口の奥まで乳首をひきこみ、舌を前後に動かして嚥下するのが特徴です。

成人型嚥下

成長とともに、口の中の形や咽頭の位置が変わり、乳児型嚥下は行われなくなります。また大脳も発達するため、反射ではなく随意運動としての嚥下に変わっていきます。成人型嚥下では、唇を閉じ、咀嚼や舌の動きによって食塊を形成し、舌を上あごの裏につけ、上下の歯をかみ合わせた状態で飲み込むのが特徴です。
成長してからは成人型嚥下が「正しい嚥下」となりますが、飲み込むときに歯と歯の間に舌を突き出し、口の周りに力が入るなど、乳児嚥下の特徴が残ってしまい、間違った嚥下をしているケースもあります。
このような間違った嚥下は、絶えず舌で前歯を押すことになり、出っ歯や受け口、前歯がかみ合わないといった歯並び・かみ合わせの異常を引き起こします。これらの異常を治すには、矯正治療が必要になってしまいます。

正しい咀嚼と間違った咀嚼

正しい咀嚼は、正しい嚥下と密接に関係しています。正しい咀嚼とは、前歯でしっかり噛み切り、奥歯でしっかりすりつぶすことです。奥歯ですりつぶすことができず垂直に噛み切ることしかできない場合は、噛むのに時間がかかる、くちゃくちゃ噛む音がするなどの現象が起こります。

呼吸のしかたと歯並びの関係は?

前歯の歯並びは、舌が前歯を外に押す力と、唇が前歯を内に押す力のバランスで決まります。また、奥歯の歯並びとかみ合わせも、舌の力と頬の力のバランスの取れた位置で安定するものです。
正常な呼吸は鼻からの呼吸ですが、口で呼吸する間違った癖があると、歯並びやかみ合わせに大きく影響します。原因は口を開けてしまうことです。口呼吸では常に口があいていて、唇の閉じる力が働かないため、舌に押された前歯が外側に倒れる、上下の前歯がかみ合わないといった問題が生じます。
また、口呼吸では常に口が開いているため、舌の圧力が上の歯列に届かず、頬に押された上の歯列が狭くなります。正常なかみ合わせでは、上の歯列が下の歯列より一回り大きいのですが、口呼吸のせいでそれが狂ってしまいます。
間違った呼吸法が原因でこのような歯並びの問題が起こった場合は、矯正治療で治すことが必要になってきます。

正しい嚥下のポイントは?

最初に述べた成人型嚥下の特徴が備わっているのが、正しい嚥下です。自分が正しい嚥下を行っているかどうか、チェックしてみましょう。

○舌の先が上の歯の付け根あたりについている
○唇は軽く閉じる。飲み込むときに口の周りに力が入らない。
○奥歯はかみ合っている。上下の歯の間に舌が入り込んでいない。
○舌の前方から後方へ、順に口蓋に吸い付く
○舌の奥の部分が喉の奥と接触する

私たちは、食事をしたり水を飲んだりする以外にも、1日当たり約1.5リットルの唾液を、知らない間に嚥下しています。その回数は個人差がありますが、ある実験によれば、なんと1時間当たり平均122回だったということです。(http://www.higashi.ne.jp/weblog/article_1394718229.html)嚥下が正しくないと、それだけの頻度で間違った力を加えることになり、まるで逆矯正治療のように歯並びを悪くしてしまいます。

咀嚼や嚥下、呼吸の習慣が間違っていることに気づいたら、ぜひ治していきましょう。鼻や喉の病気が原因で口呼吸が起こっている、舌小帯という舌の裏のスジが生まれつき短いために舌が持ち上がらない、といった原因のあるケースはまず受診を。また、前歯を並べる、あごを広げるといった矯正歯科治療が必要な場合もあります。

そのような要因がなく、間違った習慣だけが問題である場合は、ものをくわえるなどの癖を止めるとともに、舌の筋肉を鍛えるトレーニングがありますので、まじめに続けてみましょう。

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