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子供は硬い食べ物ばかり食べていれば矯正が必要ない?歯並びに与える影響

子供は硬い食べ物ばかり食べていれば矯正が必要ない?歯並びに与える影響

「子どもの虫歯も心配だけど、歯並びも気になる。」そんな悩みを抱えてらっしゃる、保護者の方も多いのではないでしょうか。
最近では、歯科検診の際に保護者の方から寄せられる質問の内容が、虫歯についてより歯並びや矯正治療の必要性を問うものが多い傾向にあるそうです。子どもの歯並びに関心が高い保護者が増えてきているようですね。
では、どうして歯並びは悪くなるのでしょうか。
歯並びは、簡単に言うと歯の大きさとアゴの大きさのバランスで決まります。
小さいアゴに大きな歯が生えてくることで、歯が並びきらずにガタガタと歯並びが悪くなってしまうのです。
歯並びが悪いのは遺伝だと考えられがちですが、最近では、小さい時の生活習慣が大きく関わっていることが分かってきました。

最近の子どもは『噛む力』が無くなっている!?

最近の子どもは『噛む力』が無くなっている!?

現在の日本は食の欧米化が進み、美味しくて柔らかいものが好まれて、噛む回数が少なくてすむ「食の軟食化」が進んでいます。

実際、保育園や幼稚園などで働く先生たちから、噛めない子どもや、噛むことが下手な子どもが増えてきているという訴えが出ているようです。

例えば、給食に『きんぴらごぼう』が出ると、まったく手をつけない子どもが大勢いて、食べられない理由を聞くと、噛むのが大変だからという話をするそうです。
また、繊維質の多い『ほうれん草』などは、 軟らかい部分だけ食べて繊維の部分を吐きだしているという話もあります。

あるテレビ局が1歳から5歳までの保育園児を対象に行った「噛めない子」実態調査によると、「噛むことが下手な子ども」が100人に1人強もいるという結果が出ました。さらに、 「12歳になってもプリンや菓子パン、ジュース類しか食べられない」 という子どももいたと報告されました。

軟らかい食べ物ばかり食べていると、アゴを動かす筋肉が発達せずに、結果としてアゴが小さいままで成長しないことになります。
それでは、子どもの歯並びを良くするためは、硬い食べ物を積極的に食べさせれば良いのでしょうか。

大切なのは『正しく噛むこと』

大学病院で子どもの歯並びについて研究している教授の話によると、アゴの成長は、「噛む回数」だけでなく、「噛み方」で変わると指摘しています。
軟らかい食べ物を食べる時は、噛み方が単純な上下運動だけになっています。
その一方で硬いものを食べるときには、奥歯をすりつぶすように、横に動かして噛む運動も加わります。この横に動く力が、アゴの成長にとって大切であるということが分かってきました。
ただ硬いものを噛み砕くだけではなく、色んな硬さの食べ物をバランス良く食べて、良く噛みながらすりつぶしの運動を意識することが大切だということです。

どうやったら『正しい噛み方』が身に付くの?

正しい噛み方を身に付ける方法はいくつかあります。
例えば、子ども向けのトレーニング用のガムがあり、購入できる歯科医院もあります。これは、歯科医師の指導のもと毎日10分ほどガムを噛むことで、アゴの成長を促します。
そして、毎日の食事のときに注意すべき点もあります。
いすに座った時、足が宙ぶらりんにならないよう、足の裏がぴったりと着いた状態で座ることが大切です。正しい姿勢で座ることで、アゴにきちんと力が伝わり、成長につながります。このようなトレーニングは、永久歯が生えそろう小学校の低学年までに習慣づけることがポイントだということです。

注意するのは『噛み方』だけじゃない!

噛み方のトレーニング以外にも、歯並びを良くする上で気を付けたいポイントがあります。

舌の癖

リラックスした状態で、舌の先が上のアゴにくっついていない場合は要注意です。
舌で歯が押され続けていると、歯が動いて前歯が出たり、上下の前歯にも隙間が空いたりします。口で呼吸をする癖も舌が出やすいので注意が必要です。

指しゃぶり

指しゃぶりも指で前歯を押してしまった結果、前歯が出て、さらに上下の前歯に隙間が開いてしまうことがあります。さらに、かみ合わせが横にずれてしまうケー スもあるそうです。

ほおづえ

ほおづえをつく癖が歯並びに影響するケースもあります。片方のアゴにずっと力が加わり続けることで、アゴの形が変形して、歯が斜めになることもあります。

乳歯の虫歯

乳歯の虫歯にも注意が必要です。乳歯が虫歯となって早い時期に抜いてしまうと、永久歯が正しい位置に生えることができず、歯並びを悪くする原因になることもあります。

まとめ

子どもの歯並びを良くするには、噛み方などの生活習慣の癖を早く直すことで予防できるケースが多いということが分かりました。
歯並びが悪いというのは遺伝だと決めつけてしまうと、後天的な原因で歯並びが悪くなることに気づくことが難しくなります。歯並びを悪くする癖は早めに見つけて、早めにトレーニングすれば矯正治療まですすむことがなかったり、多少気になる歯並びになったとしても、大掛かりな矯正治療を行う必要がなくなります。

もちろん、遺伝的な要因で治すには矯正治療を受ける以外に方法がないケースもありますが、生活習慣を見直すということは、歯並びだけではなく子どもの健やかな成長につながります。
親子にとって負担を感じない範囲で、楽しみながらトレーニングできるといいですね。

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