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埋まった歯を矯正する牽引の施術内容と治療期間の目安

埋まった歯を矯正する牽引の施術内容と治療期間の目安

歯茎に埋伏してしまった歯を牽引してからあるべき場所に矯正する治療があります。この施術はどのような場合に用いられる施術なのでしょうか?
施術の詳しい内容や治療の流れ、治療にかかる期間などの目安をご紹介します。

牽引するべき「埋伏歯」とはどんな歯なのか
「埋伏歯」とは?
歯は本来、自身の力で根っこを伸ばしながら自然に歯茎の外へ頭を出します。しかし何らかの原因により、歯が入っている骨(歯槽骨)を溶かすことができず、骨の中に埋まった状態のままになることがあります。これを「埋伏歯」といいます。
「埋伏歯」はなぜ放っておいてはいけないの?
乳歯が抜けてしばらくしてもなかなか永久歯が生えてこない場合、レントゲンで見つかることが多い埋伏歯。そのままにしておくと両隣の歯が寄ってきてスペースが無くなってしまったり、歯並びにも影響します。そこで「開窓・牽引」という施術が行われるのです。
埋伏歯の開窓牽引術の内容について

埋伏歯の開窓牽引術の内容について

施術部位の麻酔

まず、歯が生えるであろう部分の歯肉に局所麻酔の注射をします。患者は子どもであることが多いため、麻酔の痛みを軽減するための表面麻酔を塗布してから行われることがほとんどです。

術部の「開窓」

麻酔が効いたら、歯肉をメスで切開します。そして骨が溶かされていないまま埋伏している場合には、歯の頭が見える部分まで骨を若干削ります。

牽引具の接着

ボタンのような装置に針金やゴム、紐などをとりつけたものを準備。露出した歯の頭にボタン部分を接着します。

牽引する部分の処理

切開部の歯茎よりも外側に針金やゴム、紐の部分が出る状態で、歯茎を縫合します。そして徐々に露出している装置を引っ張る力で、歯を歯茎よりも外側へ誘導するのです。

大人の「埋伏」してしまった歯での「牽引」の活用

大人の「埋伏」してしまった歯での「牽引」の活用

「開窓・牽引」の活用

埋まった歯の「開窓・牽引」施術は、大抵子どもが多いように思われますが、最近では大人の歯の矯正の中で活用されることもあります。

神経処置をして放置した歯の埋伏

虫歯がひどくなり神経が壊死してしまうと、神経を抜いて歯の根っこを残す治療をします。しかし、その歯も2次的に悪くなり、修復物が取れたのに放っておくと、歯の根っこだけが歯茎に埋まって残存してしまうことがあります。

歯が残ったままの場合に起こる症状

歯の根っこだけが歯茎の中に埋伏していると、歯の根っこの部分に膿が溜まって歯茎が腫れたりすることがあります。その場合、まずは歯茎の治療をして状態が落ち着いてから歯をどうするか処置を検討します。

抜歯せずになるべく自分の歯を残すために

少し前の歯科治療であれば、この歯の根っこは抜歯するしかありませんでした。最近では少しでも自分の歯を活かして治療する方法として、この残存している歯を再利用して修復するために「牽引」の施術が行われることがあります。

「牽引」の方法とは

歯茎の中に埋まりこんでしまった歯の根っこを露出させます。そして牽引する歯にフックや矯正器具を取り付け、両サイドの歯に付けた矯正ブラケットワイヤーの位置まで牽引します。

牽引が成功したら歯冠部の修復で命を吹き返す

しだいに奥のほうに隠れていた歯と歯を支える骨が他の歯と同じ高さに引っ張り出されたら、歯茎を切開し仮歯を被せます。切開したはぐきが落ち着いたら正式な修復物を被せて治療終了です。

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Q.治療期間はどれくらい?

牽引の治療期間は1~3か月程度かかります。処置としては一度に大きな負荷をかけて引き出せないため、1週間~10日に一回来院して牽引の調整を行います。

Q.埋伏歯の牽引術に考えられるリスクはある?

スムーズに牽引できれば良いのですが、歯が並ぶスペースが確保されていないと難しい場合もあります。また、気づくのが遅くなればなるほどスペースも狭くなっていることがありますし、埋伏歯が骨と癒着してしまい、うまく引き出せないケースもあります。

Q.歯根残存の牽引処置に考えられるリスクはある?

この場合の歯は、一度治療をした歯であることから、牽引してみないと歯の状態がわかりません。牽引後、思ったよりも歯の状態が悪ければ噛む力に耐えられず、歯冠修復できない場合も。その場合には抜歯になることもあります。

Q.治療途中で装置が外れてしまったら

歯が見えた状態の時期に外れた場合は、装置の付け直しで済みます。まだ歯茎から歯が見えていない時期に装置が外れてしまった場合、付け直すためにもう一度開窓しなくてはならなくなります。装置の部分に食べカスが詰まってしまった時など、むやみに爪楊枝などで触りすぎないように注意しましょう。

まとめ

埋伏した歯の牽引には、あるべき位置に矯正するために行う場合と、自身の歯をできるだけ残すためにも用いる場合があることがわかりましたね。ただしお口の状態や並べる場所のスペースの問題など個人差もあります。歯科医師の説明を十分に理解し、納得した上で治療に臨まれることが大切です。

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