矯正治療を始める前の基礎知識
矯正治療を始める前の基礎知識

矯正治療を始める前の基礎知識

欧米に遅れてはいるものの近年の日本でも「人が健康に生きる為」に、「社会的により良く生きていく為」の治療、クオリティライフの向上を目指した治療として、歯科矯正は、広く定着してきました。テレビや雑誌などでも歯並びの悪い人はめっきり少なくなっているのは皆さまご存じのことと思います。

しかし、治療にはある程度の期間を要し、費用負担もそれなりとなっています。その為、歯科の選択、治療方針の選択に際しては、基礎的な知識を得て、後悔しない矯正歯科医院選びが重要です。
また歯科矯正の必要性、メリットを理解し、今後のより良いクオリティオブライフ(生活の質の向上)を実現する一助になれば幸いに思います。

歯科矯正の必要性

歯並びが悪いとどの様な「困りごと」があるのでしょうか?実は「自然界の動物」においては命に関わることであり、
「社会的動物」である人間にとっては日常生活に大きな障壁を生むとても大きな問題なのです。
その様な点から考えても、歯科矯正には以下の様な必要性が挙げられます。

生きる為の栄養をしっかり摂取する

動物も人間も生きる為には食べなければなりません。その為の歯の働きはしっかりとした「噛み合わせが整合・連動して」機能します。自然界においては、怪我などで歯が抜け落ちた動物は食べ物が得られず餓死してしまいます。
上下の歯がしっかりと噛み合い、食べ物をかむことは、生命の維持の根本に関わる問題なのです。また歯並びが悪いと顎の成長のバランスが悪くなってしまったり、顎の骨、顔の変形も生じてしまうことも多いのが実情です。

コミュニケーションの基本・発音の働きを助ける

社会的動物である人間にとって、言葉のコミュニケーションは重要です。ところが、歯並びが悪いと息が漏れて不明瞭な発音になり、言葉が聞き取りにくくなります。特に現在はグローバル化が進行中です。今後益々世界中の人々とコミュニケーションを行う機会も増えてゆくことでしょう。歯並びはコミュニケーションにも大きな影響を与え、社会生活にも影響を及ぼしています。

審美的要素、美しい表情

古来より「目が大きいこと」と「歯並びが整っていること」は美しさの普遍の原理となっています。中身が重要と言いつつも、さわやかなルックスは第一印象を良くし、人間関係を潤滑にする為の大きな要素です。男性でも営業職や接客業などの職業生活のメリットになり、女性にとっては美しさとは人生をより豊かにする重要な要素となっています。

この様に「整合した歯ならび」には大きな必要性がありながらも、一昔前では「天から与えられ」どうすることも出来ない話でした。それが、近年の治療技術の進歩により、生まれつきでなくても得ることが可能となったのです。

「歯科矯正」とは、
生命維持のうえで根っことなる必要性と、
人々の中で活き活きと暮らしていくための必要性を持った治療技術なのです。

歯並び、噛み合わせの歪みの原因は?

治療が必要なほど、悪い咬み合せ・歯並びのことを「不正咬合」と言います。
「不正咬合」になる原因は特別な要素ではなく、食生活の内容や些細な生活習慣から誰にでも起こりうることなのです。
特に現代の日本人は骨格の形状からも「不正咬合」になりやすい要素を持っており注意が必要です。
その原因として以下の様な要素が挙げられます。

原因1 歯が並ぶスペースと歯の大きさの違い

歯が並ぶスペースと歯の大きさの違い

日本人などのモンゴロイド系民族は、歯が厚く、頭蓋骨に奥行きがない「短頭系」の骨格をしており、歯並びが凸凹になる確率が高くなっています。更に、戦後になって軟食や欧米食が増えたことで、あごが小さくなり、歯が並びにくくなっています。あごが小さくて歯が並びきれない場合には、凸凹の歯並びになり、逆にあごが大きい場合や歯数が不足している場合には、すきっ歯になります。

原因2 乳歯のむし歯による影響

乳歯のむし歯による影響

永久歯と違い乳歯は生え変わっていく歯です。だからといって、乳歯のむし歯を放置していると、永久歯が正しい位置に生えられなくなっていまいます。乳歯は、永久歯が正しい位置に生える為の道案内の役割があります。その為、乳歯のうちからきちんと歯磨きの習慣をつけ、早めのむし歯治療を心がけて下さい。

原因3 歯の歪みにつながる習慣やくせ

歯の歪みにつながる習慣やくせ

乳児には多く見られる指しゃぶりですが、4歳以降になっても長く続けていると「出っ歯」の原因となってしまいます。遺伝的要素で生まれつきなりやすい骨格の方もおられますので、ご両親に「不正咬合」が見られる方は、お子様の噛み合せについて早いうちから矯正歯科医にご相談下さい。一般的には3歳、もしくは7歳ころ一度健診をしていただくことをお勧めしております。
また、大人も含めて片方の頬杖、下唇を噛む癖、口呼吸などの悪い癖や姿勢も歪みの原因や体調に影響を及ぼしてしまいます。

矯正歯科治療の基本

では、実際の「歯科矯正治療」ではどの様なことが行われるのでしょうか?
ひと言でいうと、「歯の動く仕組みを利用し、自然に動かしたい方向に移動させ、良い咬み合せをつくる治療」と言えます。

歯を支えているあごの骨「歯槽骨」は力が加えられると、骨を食べる細胞(歯骨細胞)が働いて歯が動き、動いたあとの隙間に、骨をつくる細胞(骨芽細胞)が働いて、徐々に歯が動いていくのです。歯1本分ぐらいの隙間であっても、移動して並んでしまう柔軟さを人体は持っているのです。
歯を移動させるスペースが隠れている場合にはそのスペースを有効利用してゆきます。その場合抜歯は必要ありません。
しかし、歯が並びきれずに、歯を移動させるスペースがない場合には、やむなく歯を抜いてスペースを創りだす治療法もあります。

抜歯の必要性の有無

「歯を抜かずに治したい」という希望はどなたでも持っておられると思います。良識のある矯正歯科医であればどの医師でもやみくもに抜歯することはありません。
しかし、歯を抜かないことに固執し矯正治療に踏み切った結果、歯全体が前に突出し口元ごと出てしまう、口が閉じにくくなる等の別の歪みを生じさせてしまうなど、治療後の不安定さを招くこともあることも覚えておいてください。

前述の様に「あごが小さく歯が並びきれない場合」には、「5人掛けのベンチに7,8人が座っている」様な状態なのです。

あごの成長が期待できる小児期には、顎の成長を良好に導いて良い歯並びに誘導する方法もあり、このような場合には抜歯の必要性は低くなります。

成人ですと、治療法や技術の進歩によりひと昔まえほど抜歯する必要は少なくなっております。しかしながらスペースがあまりにも不足している場合にはやむなくですが抜歯をなさったほうが良い方もおります。

不正咬合の程度、あごの大きさなどによっては、抜歯をしなくても良いケースも多々ありますが、「とにかく抜歯をしない」という謳い文句で治療法をお勧めしている歯科医院もありますので、ご注意をして下さい。

欧米の治療方法では歯を抜かない方法もありますが、それは欧米人との骨格の違いがあることを考慮した上で治療計画を立案しなくてはなりません。日本人と違い、長くて奥行きがある「長頭形」の骨格においては歯の並ぶスペースに余裕がある為に、抜歯しない方が多いのです。

しかし、それはあごの小さな日本人の骨格にほとんどの方がマッチする治療法ではなく、最低限必要な抜歯は行った方が良いケースもあります。歯科選びのポイントとして、「抜歯をしないのであればしない理由を説明して貰える医院」を選択しましょう。またそれぞれのメリット、デメリットを比較された上で治療法を決定できる矯正歯科医院がおすすめとなるでしょう。

矯正装置の種類と、装置をつける期間
顔や頭につける装置、マウスピースタイプ、固定式装置、舌に作用する装置、歯の表面や裏側に接着する装置など様々な状態に応じた、矯正装置があります。本当にケースバイケースで、一般的なスタンダードもないとも言えます。
期間も症状や治療目標によって様々ですが、2年~3年程が一般的です。年齢が30歳を過ぎている場合はやや期間がかかる事も多いですが、治療法や技術の進歩によりその問題を解決出来る治療法もあります。骨格のずれが多い方も治療期間が長くかかる傾向にあります。
矯正歯科治療の費用は

矯正治療には、一部の先天疾患や顎の骨の手術を行う場合を除いて、医療保険は適用されません。
症状や治療目標に応じて、費用は異なります。

程となっています。
歯科矯正治療が、今後生きていく上でどの様な意味を持つのか、
あなた自身やお子様の将来の可能性などを考えてご検討頂くと宜しいと思います。
次回は、この治療費負担を少しでも軽減する為にも、「医療費控除について」と「医療保険適応が可能なケース」について、お伝えしたいと思います。

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