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歯医者で使用する器具を「滅菌」しないとどうなる?
2017年10月1日 (日)

2014年に歯科業界に大きな打撃を与えた記事を知っていますか?
読売新聞が報じた「歯を削る機器 7割使い回し」というタイトルの記事です。歯を削るときのドリルをつける医療機器(タービン)が滅菌されておらず1日同じものを使用していたというものです。
この報道後の歯科業界の変わりようと、現状の滅菌の方法についてスマイルコンセプトが紹介していきます。

滅菌は医療行為を行う上で必要不可欠
滅菌は医療行為を行う上で必要不可欠

滅菌という言葉はあまり聞きなれない言葉です。ドラッグストアやコンビニで売っている洗剤やスプレーには「除菌」「抗菌」「消毒」とかいてあります。
普段の生活では聞くことも見ることもな滅菌ですが、医療業界ではとても大切なことです。
言葉の意味から説明すると滅菌は「すべての病原菌を死滅させること」で、消毒や抗菌・除菌と異なることはすべての病原菌を死滅させることができるのが滅菌だということです。

すべての病原菌を死滅させることができることはどのようなメリットがあるのでしょうか。

1.院内感染リスクが下がる
街中で観戦することを市中感染と呼びます。その対義語で用いられる言葉で病院内で新しい感染症に感染することを言います。
院内感染リスクを下げるための工夫は随所で見られており、病院内や病室内へ入る際に手指アルコール消毒を行うことや、ノロウィルス対策としてトイレの便座を閉じた状態で水を流すように推奨しています。
しかし、それは患者さん同士の話で医療従事者が菌を保有していれば治療をする患者さん1人1人へ丁寧に感染させていくことになってしまいます。
医療従事者が触る医療機器は滅菌された清潔なものを使用し、患者さんごとに新しい医療機器にしなければいい院内感染のリスクは減りません。

2.患者さんの予後がよくなる
患者さんも症状や身体の調子、年齢等さまざまです。そして歯科医院での処置内容もさまざまで、観血的処置(出血を伴う処置)をする人もいます。観血的処置は血液と口腔内が繋がるので口腔内の細菌が血液中へ入るリスクも、器具についている別の病原細菌が入ってリスクも上がります。
血液中は通常無菌で、最近は存在しないのですが観血処置のときに使用している医療器具(メスや縫合するときの針)に細菌がついていると血液中に細菌が侵入することがあります。血液中に細菌が存在していることを菌血症といい、菌血症の状態を放置していると敗血症になります。そのリスクを滅菌操作がしっかりと行われていれば軽減させることができます。

3.ウィルス・細菌をすべて死滅させることができる
滅菌の基本的な内容とかぶってしまいますが、ウィルスや細菌など感染症の原因を除去できるというのは院内感染対策で最も大切です。

代表的な滅菌方法と適用されるもの

滅菌方法は何種類か開発されていて、適用器具も決められています。

■オートクレーブ滅菌
これが歯科業界で一般的に普及している滅菌方法です。デンタルミラーやピンセット、抜歯をするときに使用する器具はこのオートクレーブ滅菌で滅菌されます。水を使うので経済的で設置にも工事が必要ないので重宝されています。

■ガス滅菌
プラスチック製やゴム製品など熱変性するものが適用になります。他にも内視鏡などオートクレーブ滅菌をすると壊れてしまうものはガス滅菌で滅菌します。ガスを使用するので換気システムが必要で工事が必要です。
乾熱滅菌…耐熱性の金属製品やガラス製品が対象です。180度で30分?60分程度滅菌操作を行います。

■紫外線滅菌
歯科医院の入り口に置いてあるスリッパの入った紫色をした箱を見たことがあるでしょうか?あればスリッパを紫外線で殺菌滅菌をしています。ただし、紫外線の光が当たっているところでないと滅菌効果がないので器具の滅菌には使用されることは難しいです。

滅菌しないとどうなるか
滅菌しないとどうなるか

やはり滅菌を怠ると院内感染のリスクが高くなります。
歯医者にかかわらずどの医療機関でもそうですが、患者さんの中には抗生物質が効かない細菌や、C型肝炎ウィルス、B型肝炎ウィルスを保有している人がいます。もちろん事前に本人から申告をしてもらって感染対策はしていますが万が一のことも考えられるのです。

前述の新聞記事が報道された後は歯科医院に通う多くの患者さんが歯科医院の滅菌対策について聞いていました。

タービンには患者さんの唾液が流れてこないように逆流防止弁が付いていますがそれでも万が一を考えれば滅菌操作をするべきです。タービンもオートクレーブ滅菌で滅菌できます。

報道直後、滅菌対策をしっかりしている歯科医院は信頼を得ることができ患者さんが多く来院する結果となりましたが滅菌対策が不十分だった歯科医院はタービンを始め滅菌器具の購入をすることになりました。タービンや歯を削るためのバーに至っては大量に購入した歯科医院が多かったと関係者間の話で聞いています。

報道があったからというわけではないですが近年、患者さんのデンタルIQは高くなってきています。滅菌対策は患者さんの感染防止という安全を守るだけでなく、信頼を得るためにも必要なものになりつつあります。

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