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歯を抜かない矯正 ・矯正の為の抜歯を回避する為には

歯を抜かない矯正?と抜歯する矯正 ??                    ヴァーティカル プロポーション

一般的に矯正というと、どうも歯を抜くといったイメージがあるようですが、近年、歯を抜かない矯正という言葉を耳にします。 では「矯正の為の抜歯を回避することが出来るのでしょうか?」答えは、個人差がありますので一般論としてお答えしますが、「可能な場合も多い」「従来型の診断、治療計画では、抜歯となっていた方が、最新の精密な診断、最新の矯正治療メカ二クスの併用によって抜歯の回避が可能になっています」というのがお答えです。

歯を抜いて治療するか、抜かないで治療を行なうかは、非常に重要な点です。

なぜ、同じ患者様なのに、一方の歯科医院では歯を抜くと言われ、他方の歯科医院では抜かないと言われることが起こるのでしょうか?

これには理由があります。

理由1:正確な矯正診断が出来ていますか?精密な矯正診査と診断が必要です。

矯正診断には、通常 セファログラムという頭の骨レントゲンを使用し診断を行います。矯正専門医、専門医院では必須の資料です。(中にはこの「セファロ」すら使用しない医院も存在しますが、これは論外と言わざるを得ません)

横顔や正面の顔の骨を様々な分析法を使用して現状の状態や今後の治療方針を立案します。しかしながらレントゲンは2次元の状態しか読み取ることが出来ません。3次元(立体)である顔の骨、歯、歯茎の骨(歯槽骨)、軟組織、舌、気道等の状態を長い間 しかたなく2次元で判断してきたのです。これは矯正歯科医の診断能力、他の技量が高くても診断力には限界があります。実は正確な診断が出来ていないことが多いのです。心ある矯正医は、患者様の歯を治療する場合、最初から歯を抜こうと考えることはありません。何とか歯を抜かずに治療が出来ないものかと考えます。しかしながら2次元のレントゲンのみでは見落としが生じ、歯が並ぶスペースが足りないという判断が下され抜歯が必要と診断されることも少なくありません。実際3次元データを使用して矯正診断を行うと今までの2次元のデータがいかに情報として足りなかったのかを痛感することが出来ます。3次元データは矯正診断能力を大きく向上させ、矯正治療の質の向上に大きく貢献しています。3次元データを使用しての正確な矯正診断、治療計画により、抜歯を回避できる場合も矯正治療の質の低下も同時に防ぐことが可能になって来ました。(注:すべての方が通常のレントゲンで正確な診断出来なくなったということではありません。しかしながら約半数程度の方が3D-CTでの3次元データの追加を行い精密な診断を行うことをお勧めしています。)

理由2: 抜歯、非抜歯の基準

デコボコな歯をきれいに並べたり、出ている歯を引っ込めたりするためにどこかに歯がならぶ隙間が存在するのかどうかということを診査、診断します。(しかしながら 歯がならぶ為の隙間の診断を真摯に行なわず 闇雲に抜歯をすすめる歯科医や歯が並ぶ隙間がないのに非抜歯で無理やり矯正を行う歯科医院も少なからず存在するようです。)重要なことは、抜歯には抜歯の基準が存在します。やみくもに判断している訳ではありません。

抜歯の基準に関しては、歯の大きさに問題がある・なし、骨格(あごの骨)に問題がある・なし、年齢や成長がある・なし、歯の状態、欠損歯の有無、虫歯や歯周病、歯槽骨の状態、顎の機能の問題がどのくらい存在するのか等、様々な要因が複雑に絡み合って相互に関係を及ぼしています。そして元々歯が並ぶ隙間が十分ある場合、工夫をすれば隙間を作ることが出来る場合、どうしても隙間が不足している場合等 非常に個人差があります。その為精密な診査、診断を行う事が必須です。元々歯が並ぶ隙間が存在する場合、工夫をすれば隙間を作り出すことが可能な場合には、抜歯を行う必要はありません。治療開始前には、現状の正確な診断を行い、また各治療(抜歯・非抜歯)のメリット・デメリットをよく知り、患者様とご一緒に治療法を決定することがお勧めです。

理由3:矯正装置や治療メカ二クスの差(治療の仕方)によって、抜歯、非抜歯等治療法が大きく変化します。

抜歯、非抜歯の複雑な要因すべてをここでは説明する事は出来ませんが簡単にご説明をさせて頂きます。

歯を抜かなくてすむ為にはどのような手段があるのか考えて見ます。

(1)奥歯の移動

 

人間の歯というものは通常28本あります(親知らずを除きます)。このうち上下左右の一番奥の歯(歯科では7番と呼びます)をもっと奥に移動できないかと考えます。もちろん、奥に移動できる限界や個人差もあります。白人は比較的隙間が多く、日本人は少ない方が多いようです。
 

(2)歯列自体の側方への拡大

 

歯列自体の側方への拡大を考えます。しかし、過度の拡大は歯ぐき、歯槽骨を痛め、歯周病に罹患し易くしてしまったり、治療の後戻り等の原因となるため、拡大出来る量には限界があります。従来型の2次元のレントゲンでは正確に判断することは出来ません。世界的にこの部位の診断法、治療法が大きく様変わりしています。矯正治療は大きく進化しています。

(3)削って隙間をつくる

 

歯の表面は、エナメル質といいます。このエナメル質は約1,0ミリ程度です。このエナメル質の一部分約0,3ミリ程度研磨することにより、隙間を作ることが出来ます。最小の量であれば歯にダメージを与えることはありません。虫歯等の問題を防止することが出来ます。また歯の大きさに左右差がある場合などではおすすめですが、全体的に行なうことはあまりお勧めしていません。

(4)あごの骨の成長を利用する

 

Q:歯の位置はどのように決定するの?
歯科医学には多岐の分野が存在しますが 矯正学、咬合学、補綴学(差し歯、入れ歯等)等の歯並び、かみ合わせの専門の咬合系分野では客観的に上下の前歯の位置、角度(傾斜)、あごの骨のバランス、またその骨格に対する理想的な位置、角度というものは各種研究により世界的な基準により決定されています。なんとなく移動している訳ではありません。医学的に正しい位置へ誘導することが重要です。

Q:よく非抜歯で矯正を行なうと出っ歯になってしまうと言われていますが本当なの?

前述のQ:医学的に正しい位置を無視した治療を行なうと出っ歯になる場合も考えれれますので注意が必要です。

 

まとめ、各々の方法のメリット、デメリット

歯を抜く場合

メリット
骨格に大きなずれがある場合、補正することが出来ます。

上下の歯のバランスが大きくずれている場合、補正することが出来ます。

あごと歯のバランスが大きくずれている場合 補正することが出来ます。

出っ歯が強い場合口元のバランスを良好にし易い。

うけ口の場合、下の前歯を後退し易い
デメリット
*歯を抜かなくてはなりません。

歯を抜かない場合

メリット
全ての歯を保存することが出来ます。

デメリット
最新の矯正メカ二クスを使用する必要があります。従来型の治療法では移動が困難な場合が多い

口元の突出感が強い場合、突出感が完全に改善出来ない場合があります。


尚、各治療法には、それぞれメリット、デメリットがございます。初回カウンセリング時に詳しくご説明をさせていただきます。カウンセリング後もしくは矯正診断後に治療法をお決めください。



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